公開日 2024年6月6日
本日ここに、令和6年6月市議会定例会を招集いたしましたところ、ご出席をいただきましてありがとうございます。
開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。
はじめに、中野市市民会館「ソソラホール」についてであります。
先月の1日にオープンした「ソソラホール」は小ホールを中心に利用いただいており、8月から一般利用が可能となります大ホールは、週末を中心に多くの利用申し込みをいただいております。
本市の文化芸術の拠点、にぎわい創出の拠点として、さらには「表現」「創造」「鑑賞」「集う」の想いを束ねる活動の場として、たくさんの方から愛される施設となることを期待しております。
また、同月4日には、「中野市二十歳を祝う会」を開催し、317人の方が参加されました。
生まれ変わった大ホールで行われた式典では、各中学校の卒業生代表の方から、将来に向けての夢などを交えたあいさつがあり、次世代を担う若者の言葉は、本市の明るい未来を感じさせるものでありました。
会場は、久しぶりの再会に大いに盛り上がり、晴れ着姿の参加者も多く見られるなど、市民会館の新たなスタートに華を添えていただきました。
次に、個人市民税・県民税の定額減税についてであります。
依然として賃金の上昇が物価の上昇に追い付いていない中、国が昨年11月に策定した経済対策に基づき、デフレ脱却のための一時的な措置として、今月から個人市民税・県民税の減税を実施するものであります。
本市において減税対象となる納税義務者数は約2万人で、減税額は市民税と県民税を合わせて約2億9,500万円となる見込みであります。
来週には、普通徴収の納税通知書を発送する予定でありますので、お手元に届きましたら、ご自身の減税額をご確認いただきますようお願いいたします。
なお、この定額減税により生じた減収分につきましては、地方特例交付金により全額国費で補填されるものであります。
また、定額減税しきれない方につきましては、調整給付金の支給を実施する予定であります。
定額減税及び調整給付により、可処分所得を増加させ、市民の皆様の生活を下支えして参ります。
次に、市内の経済状況についてであります。
製造業20社を対象とした1月から3月までの景況調査では、業況が「改善」と回答した企業は、前回と同じ4社でありました。
しかし、「悪化」と回答した企業は、6社から11社に増加しており、歴史的な円安やエネルギーコストの上昇、原材料価格の高騰など、生産活動、収益改善を阻害する要因が多々あり、今後も経済動向を注視する必要があります。
このような状況を踏まえ、市内での起業や事業拡大を支援するため、庁内に「起業・事業拡大支援チーム」を設置して事業者のサポート体制を構築するとともに、各種補助制度の要件緩和や拡充などを行い、地域経済の活性化を図っているところであります。
次に、2024信州なかのバラまつりについてであります。
先月25日から今月16日までの23日間にわたり、一本木公園において開催されており、今年で30周年を迎えた初日の5月25日には、記念のセレモニーやヴァイオリニストの相知明日香さんによるコンサートが行われました。
このほか開催期間中には、特別展など各種イベントが行われ、850種3,000株のバラが、来園者をお迎えしておりますので、大勢の皆さんにお出かけいただきたいと思います。
なお、初日の夕方、園内のポプラの木が倒れ、女子児童1名が負傷されました。
幸いにも軽傷で、現在は通常の生活に戻られたとのことでありますが、改めましてお見舞い申し上げます。
多くの方にご心配をおかけしましたが、園内すべてのポプラについて、緊急に樹木医による診断を行い、倒木の恐れがあると判定された4本につきましては、先月29日に伐採し、撤去いたしました。
また、園内全ての樹木の点検を進めており、危険と判断した樹木については、伐採を含めた対応を検討するとともに、一本木公園以外の市の施設等においても同様に、樹木の点検を実施し、再発防止に努めて参ります。
本日提案いたします議案は、条例案10件、補正予算案3件、事件案2件の合計15件であります。
よろしくご審議をいただきますようお願いを申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。